ソーシャル消費の時代 2015年のビジネス・パラダイム (講談社BIZ)
おすすめ度:

発売日: 2009-04-08
発売元: 講談社
発送可能時期: 在庫あり。
新規事業のネタに
家にいる人が増加する=そんな人を「イエメン」とするなど、細かいネーミングをしている点が面白い。
データ分析が豊富にあるが、ソースが電通が多いので、良くも悪くも、電通らしさ溢れる一冊だ。
新規事業のネタ探しにはいい本。アイデアレベルで60点ほど紹介されている。
いいと感じる視点や発見が3割くらいある。
マジメに読む本でなく、遊び感覚で
みなさんのレビューが素晴らしいので読んでみました。
確かに、得る部分や そうなるだろうなと感じるものもありました。
日本の広告の半分を握る広告代理店の著者だから社内に各分野のエキスパートや取引
メーカーから得た最新情報を得てるからでしょう? あっさり何年後に こういった
商品や商売が出てくると書かれているところが多々ありますから 一般の人たちが知ら
ないことを たくさんご存知ですね。
でも 私の結論は 遊び感覚で読む範囲のものといった印象です。
例えば、著者は 近年、目覚しい勢いのある 『ソーシャルビジネス』という言葉を
一度も使っていません。このことは近未来を語るなら かならず触れておく必要が
あるはずです。なぜ? 他に多くの事例を挙げているのに 避けているのでしょうか?
それに近い形で マイクロビジネスという個人レベルの事業者が増えると書かれていて、
彼らは 『稼ぐことが目的ではない』など書かれています。
ソーシャルビジネスなら 経済産業省の資料にも かなり詳しい定義が記されていて
『継続的に事業活動を進めていくこ』よって、ボランティアでなく持続的に利益を上げる
中で 人の役にたつ。人から喜ばれる。時代が求める革新性のある事業をすることを
指しますが、著者は 儲からなくて(片手間で)人から喜ばれる『趣味的』レベルの
仕事が増えると書かれています。
はたして そうでしょうか? ここでは、こちらが正しいなどを言うつもりは ありません
が この本全体を通して ほんわかと平和な夢心地の世界にいる感覚で書かれています。
また この不況の実態などを踏まえた中で書かれてませんから説得力に欠けると思います。
価値観の変化も詳しく書かれてる半面、いろいろな障害・リスクも充分あるのに あらゆる
事業が生まれてくると 簡単に書かれていて マジメに読むことを途中からやめました。
わりと平気に書かれたものが多すぎます。旅行代理店の文章にしても ここに書かれている
以上に頑張ってる人がいますが 大手や新規事業者の激安に かなり苦戦してます。
ここに書かれてるような笑顔で成り立つお仕事となるでしょうか?
個人レベルの金融業など具体例が示されてなく私は どう考えてもリスクや個人情報など
考慮して ここ数年で実現するとは思えません。 ただ この本では 未来は明るいよと
伝えるのが目的でしょうか? グローバル化や行き過ぎた自由主義の中で苦しんでる現実
の上で書かれてない。
世界規模や大企業相手の電通さんは 個人レベルで どこまで真剣に調べ予想を立てて
いるでしょうか? クライアント対象にならない客層に対して真剣に考えた上での文章
だと思えません。
また、携帯電話の発展的な商品や新機能などに関しては詳しく書かれてますが、
PC利用については 新しい機能やビジネスモデル・ソフトなど たくさんあるのに
ほとんど ふれていません。
しかも 個人事業者はPCを仕事で使うから高価なものを購入すると書かれてますが
クラウドコンピューターに関する情報を(大きな記事になった)知ってれば このような
文章にならないはず。
また、P250 の野菜が旬でなくなった など偏った情報に思います。
地方では 旬が安いですし 不況ですから 旬の利用は増えてますよ。
P269 に金は1tの鉱石の中から5g しか採れない。と書かれてますが 何が基準ですか?
含有量が少ない 日本の金の鉱山では採算ラインに見合わない数値ですよ。
観光に関することも イベント屋さんに ありがちのアイディアばかり。誰でも考えてる
ような内容が多いです。
かなり厳しい結論になりましたが 私は この本に期待してたからこそ。電通さんだし
得るものがあると思ってました。でも 上に書いた以上に正確でない 不透明すぎる説明
が多いと感じます。
身近な未来を分かりやすく
丁度仕事で今後5-10年後の消費や社会はどうなっているのかと考えていた時に書店で目に入った。赤と黒の筆文字の装丁がキレイ。
内容は社会からビジネス、環境などもれなく今後の未来予想図が分かりやくく描かれている。
読後の印象:私のアンテナに響いたポイント
これまでの延長線上に未来があるのだから、なるほどと思う点はたくさんある。
・非婚女性の更なる増加 どう考えても少子化は止まらない。
・ネットコンシューマーの時代 物を購入する視点の変化が劇的に起きる
・クリエイティブクラスからイノベーティブクラスへ
与えられる生活から、自ら創造する生活へ
いずれのポイントもこれまでの均一的な価値観では世の中は回らなくなるということ。
その時に、自ら創造する主体へ消費者が変化する。
なんだか、とてもポジティブな未来を感じて爽快
いくつか日頃考えていたこととも合致していて、未来が楽しみになってきました。
